あぁぁ~ タンブンに行こうかしらん


by catynot7
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日タイ映画人シンポジウム

e0005435_1461893.jpg関東圏へ住んで初めて銀座へ足をのばしました。
買い物?銀ブラ(←死語)?いえいえ、
『 日タイ映画人シンポジウム 煌くタイ映画はこうつくる!』に参加するためです。

会場はYAMAHAホール。4部構成になっており
第1部 『ナンナーク』上映
第2部 ノンスィー・ニミブット監督(ナンナークの監督)による基調講演
第3部 パネルディスカッション「タイ映画人と日本映画人」
第4部 『風の前奏曲』上映
→会場を変えての懇親パーティ

・・・と、盛りだくさんの1日。
残念ながら第4部とパーティは断念。
それもこれも、主婦の宿命・・・あぁ~(TT;
とはいえ、第3部までたっぷり堪能させてもらいました。
ナンナークはタイで観た事があったけれど、今さらながら映像と音楽の美しさにうっとり。
今回は字幕もあり、ナークを除霊したあとの顛末も理解できて大満足 (^^;

ニミブット監督の講演は通訳を交えながら。
最初、緊張気味だった彼も、徐々にくつろいだ雰囲気になり
通訳されたあと「えーーっと、何を続けて話すんだっけ?」
と思わずつぶやいたり、ジョークを交えながらの楽しいものとなりました。

特にキネマ旬報編集長が司会を務める、第3部のパネルディスカッションでは、
タイサイドでは、ニミブット監督とデーチャースィーマンタ撮影監督、
日本サイドでは滝田洋二郎監督や高瀬比呂志撮影監督を交え
映画人としての熱いトークが展開!
タイの映画界の現状がつまびらかになり大変興味深いものでした。

現在、タイは買収などの結果、映画配給会社が3つになり
その大手3社の意向が映画作りに反映される危険性をはらんでいるとのこと。
タイで製作されている映画は、1年間で50本ほどあり(!)
そのうちよい作品は3本くらいしかなく、20本くらいはそこそこのできだけれど、
残りは駄作と言い切ってました。
また、コメディーが流行っているためアーティスティックな作品が認められにくいとも。

他にも、タイでは撮影許可をとるのが難しいこと。
その割には、外国映画のロケにはかなり協力的なタイ文化省の内部の話・・・などなど
タイの省庁の上層部がいかにタイの映画を軽んじているか、
タイ国内の映画に対して非協力的であるかを切々と訴えていました。
(お金になるものには敏感に反応するくせに・・・と苦言も呈してたりして)
会場には在日タイ王国大使館の要人もみえていたので
「よろしくお伝えください」と司会者と一緒に頼む場面も。

タイの監督は総じて何でも屋で、彼も脚本を書いたり、他の作品を手伝ったりしてるそうです。
ナンナークの大ヒット後、興行収入もあり儲かったのでは?という問いにも
「もう無くなっちゃいました。僕は映画作りに2、3年かける人なので、
その間にも自分が立ち上げた映画会社のスタッフを養わなければならないし
スタッフのお母さんが病気だとか、親族に何か会ったときも面倒見たり・・・
ナムチャイ(思いやり)は当然のことなので・・・監督といってもお金はあまりありません」
「でも車も家もあるし、旅行もできる。あまりそれ以上を求めたくもない、
映画のことに関わっていれば満足なんです」
『トムヤムクン』の監督以外はみんなビンボーですよ・・・と笑っていました。

いやぁ~、人柄の良さがあふれる彼の熱い語りに惚れたっ!
誇りを持って仕事(映画作り)をしているのが手に取るようにわかりました。
状況は苦しいけれど将来、台湾・シンガポール・韓国・日本・香港などアジアで一致団結して
ハリウッド映画に負けない素晴らしい映画を作りたい。
俳優は韓国人、音楽は台湾、ロケはタイや日本。。。なんて映画ができたら最高だし
これからの夢だと語っていました。

彼のタイ語はとても聞き取りやすく、
丁寧な言葉遣いででもウィットに飛んでいて、聞いていてとても楽しかった~♪
特に、何度要請しても一向にらちがあかない政府の対応を熱く語った後
「これ以上話してると泣きそう」・・・なんて笑いながら言うし。

それにつけても『 風の前奏曲 』上映と、懇親パーティが不参加だったのが本当に残念。
タイの民族楽器ラナート奏者が主役の「風の前奏曲」 ・・・期待大!
同じく民族楽器のキムをかじったことがあるので、絶対見たいな~。
今冬より全国順次ロードショーということなので楽しみです。
そして、キネマ旬報10月号でもタイ映画をみよう!の特集。

これでまた立ち読みの本が1冊増えてしまった・・・。
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by catynot7 | 2005-09-26 23:05 | タイ